日本の香道という枠を超えて、世界の香・香文化の歴史の調査研究、香木・天然香料の供給の実態調査、香の薬効を科学的に解明する活動を行う。香を通して、人と人・古代と現代・東と西・アートとサイエンス・伝統と革新・天と地をつなぐというテーマで、自然の恵みへの感謝とともに、心身のウエルネスと地球環境への意識の向上を目指す。
西洋で生まれたアロマセラピーに関する研究はすすんでいる一方で、東洋の香に関する調査研究はあまり盛んではない。インセンスと呼ばれる香の文化は古代文明の時代から世界各地で存在していたが、現在はそのほとんどが忘れられつつある。科学的実証とともに、古代から継承されてきた香の良さを見直し、ストレス社会と言われる現代社会の要請に応じた香の活用を探求する。
学者・医師・ジャーナリストなどさまざまな分野の専門家によるセミナーを定期的に企画・開催する。
寺院・博物館の香木や香料のコレクションなどについてのお話会や香を使った仕事をされている方の実践方法を体験できる会を企画・開催する。
和の香りに限らず、世界の様々な地域に継承されている香を五感全体で体験するワークショップ、オリジナルの香を創作するワークショップ、植物園ツアー、世界各地のスパイスを紹介する料理教室を企画・開催する。
香をより良い状態で焚くための香炉・香道具の開発を行う。
沈香・乳香・琥珀をはじめとする各種香原料の産地の現地視察を(オマーン・ベトナム・リトアニア・インド・インドネシア・タイ・ラオスなど)を行い、講演会を開催する。
香スペシャリスト養成講座と通信講座を行う。
渡辺えり代
東京薬科大学名誉教授 指田 豊先生
筑波大学名誉教授 池田裕先生